レンジローバーSVオートバイオグラフィー・ダイナミック

公開 : 2017.01.30 05:40  更新 : 2017.05.29 19:18

あたらしいダイナミック仕様の走りは、非の打ち所がない。ステアリングはクイックで、しかしカッチリとしていることをドライバーはその手ですぐに感じるだろうし、最初のコーナーでロール・コントロールの巧みさに気付かせてくれるだろう。

乗り心地もいい。たしかに引き締まっているが、レンジローバーとしての立ち位置はしっかりとわきまえている印象。油圧のアンチロール・コントロール・システムによるところが大きいのだろう。

大人4人の移動ならば、室内にたっぷりとした余裕がある。SUV市場のトップエンドに位置する広さ、豪華さであることは明らかで、高性能車として成功を収めているベントレー・ベンティガとより厳しく競合することが予想される。

スピードがあがるほどに、光る部分が増すのはレンジローバー・スポーツSVRと共通のようだ。

エンジンはスムーズに回り、低い回転からV6の甘美な唸りが聞こえてくる。‘爆音’ ではないところもいい。8速ATは優れた仕事をするし、コーナー脱出時には、フルサイズ、フル装備のレンジローバーの重量がウソではないかと思わせる程に強大なパワーを見せつける。

コーナリング時のシートのホールド性もよい。SVオートバイオグラフィー・ダイナミックがあれば、三度の飯よりも欧州高速横断ツーリングが好きになるだろう。

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