イタリアの投資ファンドがアストン・マーティンの大株主に

公開 : 2012.12.08 10:57  更新 : 2017.06.01 01:22

イタリアの投資ファンドであり、元ドカウティのオーナーであったインベストインダストリアル社が、アストン・マーティン・ラゴンダの株式の37.5%を、1億5000万ポンドを(200億円)で買い取ることにサインをした。また、この取引成立後、今後5年間、アストン・マーティンは1年に付き1億ポンド(133億円)を製品開発に投資できることとなった。

インドのマヒンドラ&マヒンドラも、強力な取引先と考えられており、大量の資金も用意していたが、その話は流れてしまったことになる。

インベストインダストリアルは、AMGの株式も所有しているが、今回の件が、アストン・マーティンとメルセデスのパフォーマー部門を結びつけることにはならないという。また、フォードトヨタなどとのパートナーシップにも変更はないとしている。

インベストインダストリアルは、今年初め、アウディにドカウティを11億ドル(907億円)で売却したファンドでもある。これによって、アストン・マーティンの株主は、大株主であるインベストDAR、少数株主であるウルリク・ベッツ博士とデイビッド・リチャーズ、そしてこのインベストインダストリアルとなる。インベストインダストリアルは、9つある議決権のうち4つを持つことになる。

アストン・マーティンの社長、デイビッド・リチャーズは以下のようにコメントしている。

「インベストインダストリアルがアストン・マーティンの主要な投資家として加わったことを歓迎する。インベストDARの支持のもと、われわれはここ5年で、世界の主要なラグジュアリー・スポーツカー・メーカーとして格段の進歩を遂げた。インベストインダストリアルの参加は、その独特のポジションにおいて、更なる強力なメーカーにしていくこととなるだろう。」

インベストインダストリアルの上級副社長、アンドレアC.ボノミは、「インベストDARと共にマネージメントを行えることに期待をしている。われわれがかつてドカウティで行ったように、ディーラー・ネットワークを強化し、より一層の飛躍をない遂げたいと考えてる。」と語った。

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