レンジローバー・イヴォーク・エンバー・エディション
公開 : 2017.01.31 05:40 更新 : 2017.05.29 19:18
■どんな感じ?
端的に言って、これまでのイヴォークとはまったく違うモデルだ。黒いボディとホイールは、通常モデルよりコンパクトに見え、目論み通りスポーティなルックスに仕上がっている。
またその低さゆえ、ディスカバリー・スポーツよりロングに見える。そこに加えられた赤いアクセントにより、個性が強められた。
内装は、黒いオックスフォード・レザーを張ったシートに、赤いステッチが施されている。モダンな印象を醸しだすのは、新たな10.2インチのワイドなタッチパネル式センター・ディスプレイだ。
前席はアジャストしやすく、快適なクッションを備えるが、助手席のランバー・サポートは、長距離のドライブでは不足を感じるかもしれない。リアには適切なシートが据えられ、子供であっても十分な見晴らしを得られる。ただし、大人にとって足元のスペースは十分とはいえない。
試乗車に搭載されるディーゼル・ユニットは180psで、0-100km/h加速は240psを発生するガソリン車の7.6秒にだいぶ後れを取る9秒フラットだ。
しかしディーゼルのアドバンテージであるトルクは、ガソリン・ユニットを9.1kg-m上回る43.8kg-m。しかも、燃費は20.4km/ℓ、CO2排出量は134g/kmと、ガソリン車の12.8km/ℓと181g/kmを大幅に凌ぐ。トランスミッションは、いずれも9速ATを組み合わせる。