レンジローバー・イヴォーク・エンバー・エディション
公開 : 2017.01.31 05:40 更新 : 2017.05.29 19:18
ディーゼルのエンバー・エディションは速く、しかも楽に運転できるが、これは低速トルクとギア・レシオによるものだ。加速はイージーな感覚で、オーバーテイクは簡単。また定速走行では低い回転を維持し、リラックスしたフィールだ。
初期のインジニウム・ユニットは音がうるさいと批判されたが、現在は対策済み。今回の試乗車は、まさにそれが感じられた。
ハンドリングに関して、イヴォークは登場から6年を経ても、ドライビング・マシン的な性格は健在。痛快で敏捷性を備え、それが心地よい重さと精密さを備えたステアリングによって強調される。
短いオーバーハングと元来のスタビリティは、タイトな状況でも運転しやすい。このクラスでは全幅が広い方だが、それを平面的なボディ・サイドと見切りの良さで補っている。
ロールはうまく抑制され、コーナリングはほぼニュートラルだ。乗り心地はフラットで、サスペンションのダンピングが十分に利いているのがわかる。ただし、ホイールが18インチや19インチなら、路面の影響はもう少し小さかったのではなかろうか。