ホンダ・シビック1.0 i-VTECターボSR

公開 : 2017.02.01 05:55  更新 : 2017.05.29 19:09

ホンダが、手持ちのカードをすべて投入したニューモデルが登場した。往年の看板モデル、シビックの最新版だ。

■どんなクルマ?

先代、すなわちこの新型の前の世代のシビックは、典型的なホンダ車だった。2008年のリーマン・ショックを端緒とした金融危機の余波を受け、コンセプトの見直しが図られたモデルだ。

欧州へは5ドアが投入されたが、奇妙なルックス、平凡なインテリア、そして歯ごたえのない時代遅れのガソリン自然吸気エンジン、それらが渾然一体となって、取るに足らないクルマとなっていた。

もっと立ち位置を明確にする必要に迫られたホンダは、新型ではすべてを新しくし、より高みへ引きあげるため、白紙に立ち返り、趣味性にも目を向けた。

結果、地域ごとの仕様を用意する従来のやり方を賢明にも打ち切り、グローバルなリソースを結集した、単一車種としては70年の歴史において最大規模だという開発プログラムを立ちあげた。

課題は山積みだったが、その中からいくつかの優先事項がピックアップされた。

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