ホンダ・シビック1.0 i-VTECターボSR

公開 : 2017.02.01 05:55  更新 : 2017.05.29 19:09

まず、リア・サスペンションは貧相なトーションビームを捨て、洗練されたマルチ・リンクとすること。

次に、ガソリン・エンジンのラインナップを刷新すること。これには、走りを楽しめるターボ・ユニットのほか、ディーゼル・アレルギーの根強い地域を攻略する最新鋭の小排気量3気筒ガソリン・ユニットが含まれる。

そして最後が、内外装のデザインを一新することである。フレッシュなエクステリアの創造に貢献したのが、完全新設計のプラットフォームだ。これは従来型より広く、長さは大幅に拡大、一方で高さを抑えられた。

全高を下げることは、当然ながら重心の低下につながり、ヒップ・ポイントが路面に近いスポーティなドライビング・ポジションを生むのはもちろん、遠目にもアピールするルックスにも寄与する。

また、モノコックはねじり剛性を52%、新型リア・サスペンションは横剛性を88%向上したという。この飛躍的な向上は、ホンダの狙いを明確に表している。それは、より優れた走りと快適性を備えた、ライバルより魅力的なクルマとすることだ。

新型シビックはグローバルカーではあるが、ターゲットは欧州のプレミアムCセグメントである。世界でもっとも優れた5ドア車の一群をベンチマークにしたわけで、ホンダの判断は正しいといえるだろう。

いよいよ試乗だ。今回、用意したのは129psの1.0i-VTECターボである。

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