イヴォークとレンジローバー・スポーツの間となる “ヴェラール” を間もなくリリース

公開 : 2017.02.02 04:30  更新 : 2017.06.01 00:30

ランドローバーのラインナップで、イヴォークとレンジローバー・スポーツの間のポジションとなる新しいSUVクーペ、ヴェラールが間もなく公開される予定だ。

レンジローバー・ヴェラールは、ランドローバーの歴史の中でも最もラディカルなスタイルを持つモデルだ。ポルシェ・マカンBMW X6メルセデス・ベンツGLEクーペなどと戦うためにリリースが予定されているミッドサイズのSUVクーペだ。

1960年代後期に秘密のレンジローバー・プロトタイプ・プロジェクトに使われたヴェラールのネーミングを復活させたネーミングが与えられ、£40,000(580万円)台のイヴォークと、£80,000(1,160万円)台のレンジローバー・スポーツの間のギャップを埋めるモデルとされる。因みにそのネーミングは、イタリア語でヴェール、あるいはカバーを意味する。

ジュネーブ・モーターショーで公開が予定されており、ソリハル工場でレンジローバー・スポーツ、ジャガーF-PACEと共に生産が予定されている。

このモデルは、当初イヴォークXLと呼ばれていたもので、ジャガーF-PACEと同じプラットフォームを共有するものと思われる。エンジンは、イヴォークの横置きではなく、縦置きになる。また、F-PACEとの関係から、このヴェラ―はマカンよりも若干長い寸法になると予測される。

ヴェラールはすべて4WDで、大きなロード・クリアランスが本格的なオフロード・パフォーマンスを持つことが予測されるが、F-PACEのようにランドローバーやレンジローバーのトップ・モデルのような独立したロー・レンジ・ギアはない。従って、イヴォークよりも本格的なオフロード性能を持つものの、都市部にあった「ライフスタイル・ヴィークル」という性格付けだ。

イヴォークは2013年には348,388台だったセールスを、昨年427,122台まで販売した。これをイヴォークとヴェラ―ルを足して年間500,000台にまでアップさせたいと思っている。

ヴェラールとドイツのライバルとの違いは、そのインテリアにあるようだ。

デザイン責任者のゲリー・マクガバンは、レンジローバーなどで培った高いクオリティを引き継ぐと同時に、スイッチ・レイアウトなどをシンプルにしたという。

エンジンは4気筒あるは6気筒が搭載される予定。4気筒はインジニウムで、ウォールバーハントン・エンジン工場で生産される。また、V6でスタートするが、後に直列6気筒のインジニウム・ユニットにスイッチされる予定だ。この3.0ℓ直6ユニットは、2.0ℓ直4のインジニウムのモジュラーをそのまま使用することになる。

I-Paceで使用されるEVという可能性もなくはないが、このヴェラールにはハイブリッド・ユニットの方が現実的だ。ハイブリッド、特にプラグイン・ハイブリッドはヨーロッパ、アジア、そしてアメリカの都市部のユーザーにとって大きな魅力となる。JLRはレンジローバー・スポーツSDV6 HEVに340psを発揮するハイブリッドを持っているが、ヴェラーには4気筒インジニウムとモーターを組み合わせた新開発のハイブリッドが採用されることになる。モーターのみで32〜48kmの走行が可能で、パワー、トルクは204ps、45.9kg-m程度となろう。

また、ランドローバーに搭載される550psの5.0ℓV8スーパーチャージャーが搭載される可能性もある。

アルミニウムを多用したボディは、1800kg程度が予定されている。



▶ 海外ニュース / レンジローバー・イヴォークXLは2016年デビュー

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