ポルシェ911カレラ4 GTS
公開 : 2017.02.03 05:50 更新 : 2017.05.29 19:03
ポルシェ・カレラ4 GTS PDKは、普段使いの足としても問題ないという伝統を損なわずに、楽しさを約束してくれる。
■どんなクルマ?
いつの時代もそうだが、偉大なスポーツカー=成功したクルマである。そしてポルシェは、偉大なスポーツカーの作り方を熟知している。
ポルシェの英国の公式サイトに行くと、現在19車種にもおよぶ911が存在することに気づく。GT3、RSモデルを除いてもそれだけある。つまりどんなひとにもフィットするポルシェがあると見ることができまいか。
ただ、誰しも乗れるわけではない、というのがポルシェだ。最も安いタイプでも£76,000(1,079万円)もするのだから。
そんなポルシェの最新グレードが、このGTSだ。通常のカレラとGT3のあいに位置し、サーキットで乗らないにせよ、車高が低く、より速く、カッコいいクルマを選びたければGTSが適役だ。
ボディ・タイプでクーペ、カブリオレの2種。RRと4WDから選べる。ちなみにタルガは4WDのみだ。トランスミッションはマニュアルとPDK仕様となる(英国仕様)。あたらしいターボチャージャー付き3.0ℓフラット6は通常のカレラSよりも30ps上乗せされた共通の450psを発揮する。
スポーツ・サスペンションは車高を10mm下げ、PASM(ポルシェ・アクティブ・サスペンション・マネジメント)を選べば、ダンパーの硬さをノーマルと硬いほうの2パターンで切り替えられる。
スポーツ・エグゾーストとスポーツ・クロノ・パッケージは標準で装備され、ダイナミック・エンジン・マウントも後づけする必要はない。ダイナミック・エンジン・マウントは通常のコンディションであればソフトなのだが、コーナリング時にエンジンが振れるのを防ぐためにハードになる。