フォルクスワーゲン・ゴルフ1.5TSI
公開 : 2017.02.06 05:40 更新 : 2017.05.29 18:56
■どんな感じ?
VWは、マイナーチェンジで既存モデルと新型とを十分に差別化できたのか。それが、スペインでゴルフの1.5TSIモデルに試乗している間じゅう、ずっとわれわれの心を占めていた疑問だ。
第一印象は、オプションに追加されたアクティブ・インフォ・ディスプレイとディスカバー・プロが確かに魅力を高めたと思えた。ところが、インフォテインメントを操作するダイヤルがないことで直観的な操作ができず、音量やナビゲーションの地図のスケールを調整するには、ステアリングに据え付けられたスイッチかタッチパネルを使用する必要があり、目的を遂げるには時間がかかる。
一方、ダッシュボードのデザインは、最新のライバルに比べればやや控えめだが、インテリアはクラス最高水準のプレミアムな雰囲気を相変わらず醸しだしている。
改良前と同じく、2017年モデルも、市街地でも、高速道路でも極めて運転しやすい。2016年に世界中で100万台近くが購入されたのは、この理由によるところが大きい。
そこで、自らの問いに対する答えがでた。販売台数トップを維持するのに、大幅な変更は必要ない。