ボルボV90クロスカントリーD4
公開 : 2017.02.09 05:40 更新 : 2017.05.29 19:07
この仕立て方のルーツとなるのは、1998年登場のV70 XCだ。地上高を60mm引きあげ、トレッドを拡げ、よりしなやかなタイヤと四輪駆動システムを装備。
これに樹脂剥き出しのホイールアーチや下回りのガードを取り付け、力強いイメージを視覚的に増強した。この手法は、今回のV90クロスカントリーも踏襲している。
一方でインテリアは、通常のV90とほぼ変わらない。異なるのは、センター・コンソールのダイヤルで選択する走行モードに、オフロード用のそれが加わっていることくらいだ。これを選ぶと、スロットルのマッピング、トランスミッションとステアリングの特性が、悪路走行を容易にできるように変更される。
このクルマの母国であるスウェーデンでおこなった、氷上や雪上での試乗は印象的だったが、英国の穴だらけの舗装路やうねった田舎道ではどのような走りを見せるのか。
アウディA6オールロードやメルセデス・ベンツEクラス・オールテレインといったライバルでの経験も踏まえて、検証してみたい。