フィアット500からアウディR8まで 世界を変えた(とAUTOCARが思う)5台

公開 : 2017.02.11 10:54  更新 : 2017.06.01 00:30

ジャガーXK120 – 1948年


このころのイギリスは、つらかった。戦後の禁欲生活のぬかるみにハマっていたのだ。配給すらあった。

そんなとき、彗星のように1台のスポーツカーが現れた。美しいボディは、ひとびとの目を釘付けにした。

ツインカムのストレート6は唸り、ドライバーは193km/hという最高速度を自慢した。それを聞いたひとびとも誇らしい気もちになった。

それだけではない。当時、スポーツカーと言われていたクルマとくらべて安かった。「自分と遠いクルマではない」と思えただけでも、ひとびとは明るい気もちになった。希望を与えた。

ロータス7 – 1959年


シンプルだ。庭で組み立てて、あとはレースに出ればいい。

コーリン・チャプマンのミニマリズムの精神が正しかったのは、ロータスとケータハムがその意思を受け継いできたことが証明している。

快楽、という言葉には色々と定義があるかもしれないが、語る暇があったら乗ろう。セブンを感じよう。


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