マツダMX-5ロケッティア(V6エンジン搭載車)
公開 : 2017.02.12 13:13 更新 : 2017.05.29 19:12
V6ならばアルファのエンジン?
そんな発想の背景には、かつて所属していたランドローバー社で、大きなエンジンを使うことによる ‘良い影響’ を活用し、趣味生の高い洗練されたクルマを作ることに触れたことが深く関与している(彼はかつて、ブリストル・ファイターのプロジェクトにも関わっていたという経緯がある)。
そんなこんなで、V8やターボに頼らず自身のロードスターをより機敏に、そしてよりレスポンスの良いクルマにするというプランが浮上した。
だとしたらアルファのV6か?
そう思い立った瞬間、彼はもっと適したエンジンがあることに気づく。
数あるジャガーのラインナップのなかで、240psを発生させる、フォード・デュラテックV6という3ℓ24バルブの存在だ。2000年初頭のジャガーSタイプが搭載していたこれを3Dスキャンにてロードスターにマウンティングした際、収まりが理想的であるとわかった、というのが採用の理由である。
このV6エンジンの互換性について見識を深めていくなかで、理想をはっきりと実現させるにはアルミ・ブロックとヘッドが、従来の鉄ブロックのものと同じ重さである必要があった。
また、フィッティングの最適化のためにアダプト・プレートをサウジー自らがデザインし、より強力なトルクを発生させるべく、マツダ製のギアボックスと噛み合うように最適化。ただし、ギアのファイナルはいじらず、ダンパーとスプリングも純正とした。
載せ換えただけで心躍るものになるのだろうか?