トヨタ・ヤリス、WRC第2戦を制し、トヨタにとって18年ぶりの勝利

公開 : 2017.02.13 16:43  更新 : 2021.01.28 16:43

TOYOTA GAZOO Racing WRTは、2月12日まで行なわれていたラリー・スウェーデンにおいて、ヤリスをドライブしたヤリ-マティ・ラトバラが優勝。トヨタにとって18年ぶりのWRCでの勝利をもたらした。

WRC第2戦となるラリー・スウェーデンで、トヨタ・ヤリス(日本名:ヴィッツ)をドライブするヤリ-マティ・ラトバラが優勝し、今年からワークスに復帰したトヨタにとって18年ぶりのWRC勝利をもたらした。トヨタの勝利は、1999年にAE111型カローラで勝利したラリー・チャイナ以来だ。デイ3でトップにたったラトバラは、デイ4の3本のSSでトップ・タイムを叩き出し、見事優勝。ラトバラはWRC通算17勝目。第2戦を終えた時点ではあるが、ラトバラはドライバーズ・ライキングでトップ、トヨタはマニュファクチャラーズ・ランキングでもフォードに次いで2位につけている。

チーム総代表の豊田章男社長は、「18年ぶりに復帰したFIA世界ラリー選手権、第2戦目にして、優勝することができました。”負け嫌い”のTOYOTA GAZOO Racingですから、私も、その日が来ることを心の底から願っていました。しかし、こんなにも早くその瞬間が訪れることは、私の想像を超えておりました。トヨタのWRC復帰を願い続け、その復帰を共に喜び、応援いただけたファンの皆さまのおかげです。ファンの皆さま、応援ありがとうございました。ラリーは、ライバルと競い合いながら道を走りきり、完走することが大切です。初戦モンテカルロと同じく、今回も、走りきり、戦い抜けたことで、素晴らしい結果を得ることができました。雪と氷に覆われた苛酷なスウェーデンの道を全速力で走りきれる力をヤリスに吹き込んでくれた、トミ・マキネン代表以下、エンジニア、メカニック、テストドライバーなどチームの全てのメンバーにも感謝します。そして、そのヤリスをゴールまで無事に運び届けてくれた、ヤリ-マティ・ラトバラ選手、ミーカ・アンティラ選手にも感謝いたします。また、ユホ・ハンニネン選手、カイ・リンドストローム選手も、一時リタイアとなったものの、メカニック、エンジニアとクルマを直し、そしてその後は今後につなげるための、いろいろなトライをしながら走り切ってくれました。彼らにも感謝いたします。このように、今回のこの結果はチーム一丸となったからこそ得られたものだと思います。チームのみんな、本当にありがとう。お疲れさまでした。先日の発表会の壇上で、マキネン代表とラトバラ選手と”クルマとの対話”について話をしました。ラトバラ選手は”運転前に愛を持ってクルマに話しかけ、大切に、そのクルマを運転している”、マキネン代表からは”クルマを愛しているからこそ、クルマのことがわかる。だから、どうすれば速く走らせられるかがわかる”。”クルマ愛”に溢れる彼らの言葉は私の想いと全く同じであり、心に響くものでした。これからも、彼らと、この想いを共有し続け、ヤリスを、“もっといいクルマ”にしていく戦いをチームのみんなと続けてまいります。今年の13戦を戦い抜いたときに、一番強いクルマになっていたいと思います。WRCの道を走り続け、”もっといいクルマ”のために走り続けるTOYOTA GAZOO Racingを、皆さま、引き続き、応援いただければと思います。よろしく、お願いいたします。」とコメントした。

また、チーム代表のトミ・マキネンは、「今の気持ちを言葉にするのは簡単ではありません。前戦ラリー・モンテカルロでの2位にも驚きましたが、今回の優勝は予想をはるかに超えたリザルトです。もちろんラッキーな面もありましたが、ヤリ-マティとミーカの素晴らしい戦いと、それを支えた日本、フィンランド、ドイツのすべてのスタッフのチームワークと努力があったからこそ、優勝を成し遂げられたのだと思います。我々を信頼してくれた豊田章男社長をはじめとする、皆さんに感謝します。今日は我々の活動にとって忘れ難き特別な日となりましたが、この勝利に浮かれることなく、今後も開発に力を注ぎ続けます。」と語った。

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