ボルボV40デビュー
公開 : 2012.02.28 11:51 更新 : 2017.06.01 00:54
ボルボは、BMW 1シリーズやアウディA3からそのシェアをとりもどすべく、まったく新しいボルボV40を高級なハッチバック市場に投入する。そして、そのV40は来月のジュネーブ・モーターショーでベールを脱ぐ。
V40の登場と共に去ることになるS40とV50は、ベルギーのボルボのゲント工場で90,000台/年が生産されるV40に、ラインを受け渡したくてたまらないといったところだ。そのV40は、5月下旬にはヨーロッパ市場で、そして8月には英国市場でリリースが予定されている。
エンジンは3つのガソリンと3つのディーゼルがラインナップされる。トップモデルは、254bhpの5気筒で、250km/hのトップスピードと0-100km/h6.5秒をマークする。
ガソリン・エンジンはこの他に、150bhpと180bhpの1.6リッター4ポット・ターボがラインナップされる。ディーゼルは、150bhpと170bhpの2.0リッターの5気筒ターボと、94g/lのCo2排出量を誇る質素な150bhpを発揮する1.6リッター4気筒ターボが装備される。
すべてのクルマに、ストップ・スタート・システムと、ブレーキ回生システム、そして最高50km/hで稼働する衝突防止システムが付けられる。更に、ボンネット上で開くU字型の歩行者用エアバッグ(ドライバーの視界を妨げない形状)が、最大の安全装置として取り付けられる。これはシティ・セーフティ・システムと呼ばれる。
このクルマはボルボを復活させるために「あなたのためのデザイン」というアグレッシブなマーケティング・キャンペーンを展開する。
電動パワー・ステアリングや、スプリングやダンパーのセッティングを見なおしたというものの、そのベースはフォード・フォーカスとなる。そのシェイプは、旧モデルよりも4cm短く、より低く、より広い。乾燥重量は発表されていないが、エンジニアは「軽くならなければならない」とコメントしている。
豪華なインテリア・デザインは、スカンジナビア標準というもので、ギア・レバーのノブさえ照らしてくれるムードライトを持つ。また、デジタルのインストルメント・パネルはインタラクティブに仕上がっている。
英国での価格は、エントリーレベルのESの1.6リッターD2エンジンで19,000ポンド(240万円)から。これはシティ・セーフティ・システムや、エアバッグ、ブルートゥースを含む。これは、450,000台というボルボ全体のセールスをマークするためにつけられた戦略的な価格だ。