7代目BMW 5シリーズに国内初試乗 523dディーゼルの出来は? 540iも少々
公開 : 2017.02.16 22:15 更新 : 2017.05.29 14:39
7世代目、BMW 5シリーズの国内ではじめてのテスト。ディーゼルの出来栄えはどうだろう? ハンドリングは? 乗り心地は? そして経済性は?
■どんなクルマ?
数あるBMWセダンのなかで世界的に最も売れ線はなにか。答えは5シリーズなのだそうだ。2017年1月に日本発売された新型は、それだけに力が入っている。
5シリーズはこれまでに約800万台を販売。それに対して3シリーズは2015年に1000万台を突破している。
最も売れているのは3シリーズなのかもしれないが、より高価なのに5シリーズが肉薄しているのは軽い驚きだ。
実際に7世代目になる新型5シリーズは、乗ると “これは売れる” と納得できる出来だ。僕はポルトガルの国際試乗会に続き、日本で523dに乗った。慣れた環境で試乗すると、よりくっきりとよさが際立つように思えた。
523dは1995cc4気筒ディーゼル・ターボ・エンジンを搭載。最高出力は190ps、最大トルクは40.8kg-m。日本仕様は8段オートマティック変速機のみで、後輪駆動となる。
同時に発表されたのは、3ℓ6気筒の540iで、後輪駆動と4輪駆動の2本立てだ。2017年度中に2ℓ4気筒ガソリンの523iと、プラグイン・ハイブリッドの530eが導入される。
最もパワフルな540iと一見、対極に位置するようなディーゼルの523d。しかし後者は、乗ればけっしてあなどれない出来だとすぐわかる。それどころか、5シリーズ・セダンの美点が凝縮されているような感すらあるのだ。