GMからPSAへのオペル、ヴォグゾールの売却はジュネーブの前に決着か

公開 : 2017.02.17 15:27  更新 : 2017.06.01 00:29

レポートによれば、もしPSAによるヴォグゾールの買収が承認されたとしても、PSAはヴォグゾールの英国工場を合理化しないという約束をしたようだ。上手く行けば、この買収劇はジュネーブ・モーターショーの前に完了するという。

ヴォクゾールは、今、親会社がゼネラル・モータース・ヨーロッパからPSAに移るという可能性に怯えている。というのも、売却によって、ブランド自体が再構築されることや、多数の失業者を出すのではという不安から逃れられないからだ。

しかし、伝えられるところによれば、英国のビジネス・エネルギー・産業戦略大臣のグレッグ・クラークと、GMのプレジデント、ダン・アンマン、そして、ヴォクゾールのマネージング・ディレクター、ロリー・ハーベイとの3者による会談の席上、「ヴォグゾールの合理化は行わない」ということが確認されたという。

ただし、不安はまだある。

PSAもGMも、買収が完了した後どんな削減案や合理化案が実施されるかについてはコメントをしていないばかりでなく、労働組合のレン・マクラスキーは会社からはなんの保証案も提示されていないと語っているからだ。

現在、ヴォグゾールのエルズミーア・ポートとルートン、2つの工場では4,500人が働き、ショールームでは23,000人、そしてサプライ・チェーンでは7,000人程度の人間が働いている。

オペル・ブランドの本拠はドイツのまま

同じような不安は、ドイツのオペルでも広がっている。しかし、プジー、シトロエン、DSを傘下に持つPSAグループは、買収をしたとしてもオペルはドイツの会社のままだと、PSAのCEO、カルロス・タバレスがコメントしたとしている。

GMは、オペル・ブランドを売却することで一時的には損失となるが、長期的にみればPSAにオペルを売却するほうが正しいという判断をしたようだ。

フィナンシャル・タイムズによれば,GMとPSAは3月7日に行なわれるジュネーブ・モーターショーの前に、交渉を終えることを期待しているようだ。


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