ミシュラン、「パイロット・スポーツ4 S」を4/1より発売 AMGとフェラーリが標準採用

2017.02.20

スーパーカー・オーナーがミシュランのタイヤに求める5つのこと

メルセデス-AMG E43やフェラーリGTC4ルッソを買うようなオーナーが求めているのは、主に以下の5種類に集約される。

求められるものが多い順に
1、ドライ路面の高いグリップ
2、ウェット路面の高いグリップ
3、ブレーキ性能
4、ハンドリング
5、高速走行時の安定性
である。

つまり、よく粘り、よく止まり、きちんと反応してくれなければならない。それもドライ/ウェット問わず。

ふつうなら、わがままだと思わざるを得ないが、これらに答えるためにミシュランは3つの仕掛けをタイヤに盛り込んだのだという。

‘要望’ を ‘わがまま’ に終わらせない、サーキット育ちの技術

1、非対称トレッドパターン
2、バイ・コンパウンド・テクノロジー
3、ウルトラ・リアクティブ・トレッド・パターン

1は、おおよそ想像がつくかもしれない。タイヤのイン側とアウト側のトレッド・パターンを変えるこれは、イン側をウェット路面におけるハイドロ・プレーニング対策、アウト側をコーナリング時のグリップ向上を目的にしている。

2の技術は、同じ目的でイン側にシリカの結合力を高めた新コンパウンドを、アウト側にシリカとカーボンブラックを混ぜたコンパウンドを用いている。

さらに3の技術を織り交ぜることで、接地面を76.1%まで広くしている。これによりコーナリング時の温度変化も小さくなった。

「コンパウンドの劣化の恐れは?」という質問に対して、「2003年のパイロット・スポーツPS2の時から、あたらしいコンパウンドを積極的に導入しており、実績ベースで自信があります」とマーケティング部を率いる成瀬朋伸は言う。

ゲストとして登壇したレーシング・ドライバーのロニー・クインタレッリは、すでにカリフォルニアにあるパームスプリングスで試したとのこと。「何周くらいでタイヤがタレますか?」というストレートな質問に対して「10周を全開で走りましたが、性能が著しく落ちるというようなことはありませんでした。タイムは周を重ねるごとに短縮しました」と答えた。

対応するインチは19インチと20インチ。サイズは、前者が18種類、後者が21種類となる。

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