真打登場! ボルボのトップ・モデル、S90/V90 強力なライバルに勝てるのか
公開 : 2017.02.22 15:01 更新 : 2017.05.29 19:07
■どんな感じ?
横浜とその近郊で試乗したのはT6のS90とV90、つまり、ターボとスーパーチャージャーを併用した2ℓ4気筒ガソリン・エンジン+8ATのAWDモデル、というわけだ。仕様はいずれもラグジュアリー版というべきインスクリプションだった。
最初に乗ったのはサルーンのS90だったが、まず実感するのはボディやシャシーに硬質感があることだ。XC90に乗ったときも同様の印象を得たが、サスペンションなどにアルミを多用しているためもあってか、どことなく乗り味に金属的な硬質感がある。
新プラットフォームはサスペンションも独特で、フロントは通常のコイル・スプリングによるダブル・ウィッシュボーンだが、リアのインテグラル・リンクと呼ばれるマルチリンクには、グラスファイバー複合素材を使ったリーフ・スプリングが用いられている。
実は、960系から生まれた初代S90/V90でも同様のリアサスペンションが採用されていた他、たしかシボレー・コルヴェットの後ろ脚も、FRP製のリーフスプリングを使っていたはずだ。
いずれにせよ、リーフ・スプリングの採用でコイル・スプリング比-4.5kgの軽量化が達成された他、スタビライザー効果もあるためスタイビライザー径を細くすることも可能になったという。さらにスペース効率も上がって、ラゲッジスペースの拡大にも寄与している。