韓国発、ヒュンダイi30がVWゴルフに勝てない理由 血も涙もない評価に要注意
公開 : 2017.02.23 12:43 更新 : 2021.03.05 21:38
■どんな感じ?
ラインナップ中で最強のエンジンは、140psの1.4ℓ直4直噴ターボだが、これはスペインで試乗済みだ。そこで今回は、ボトムエンドに位置する120psの1.0ℓ直3直噴ターボを借り受けた。下位車種であるi20では、上々の仕事ぶりを見せたユニットだ。
まず問題となるのは、ピーク・トルク発生点が1500rpmと極めて低いにもかかわらず、i30でハイ・ペースな走りをするにはかなり忙しい運転を強いられる点。
たとえば、上り坂で加速するには1段もしくは2段のシフト・ダウンが必須だし、変速インジケーターの指示通りシフト・アップしたところで、ターボ・ラグが大きすぎて加速があまりにも遅い。
眠気を誘うような遅さだ。
しかも、それを燃費やエミッションのせいにすることもできない。より大きなボディに同じく1.0直3ターボを積むスコダ・オクタビアのCO2排出量は、このi30より11g/km少ないのに、0-100km/h加速は1.2秒上回るのだから。
百歩譲って、スペック・シートの数字を見なかったことにしても、オクタビアなら5名フル乗車に荷物を満載しても、ここまで退屈な走りに堕することはない。
では、新型ダンパーと剛性を高めたシャシーは、コーナリングを楽しませてくれるのか。