韓国発、ヒュンダイi30がVWゴルフに勝てない理由 血も涙もない評価に要注意
公開 : 2017.02.23 12:43 更新 : 2021.03.05 21:38
はっきり言おう。それを実感する機会はただの一度もなかった。
乗り心地は、先代よりやや硬いものの、非常に良かった。しかし、その硬さがコーナーでロールを抑える方向に機能しているかと問われれば、不十分だ。フォーカス、いや、ヴォグゾール・アストラでもいい。それらと張り合えるような敏捷性はまったく感じられない。
一方、ステアリングをクイックにしたのはいい判断だった。とはいえ、理想よりやや重い。それでいて、攻めた走りをしても有用なフィードバックは伝わってこない。たんにそのへんを走るだけならこれで十分だが、そこにエンターテイメントはない。ホット・モデルのi30Nに改善を期待するが、そのためには相当の努力が必要だ。
内装に話を移そう。
手に触れることの多い箇所は、実に好ましい感触である。ソフトなマテリアルを多用し、大きく操作しやすいスイッチ類は押し心地も良好だ。
上位3グレードなら、8.0インチのタッチスクリーンとインフォテイメント・システムが付いてくる。グラフィック面は簡素だが、操作は簡単で反応も良く、手持ちのデバイスとの接続もやりやすい。先に述べた車載アプリや、互換性は要求されるがワイヤレス充電も装備する。
ブルートゥースのペアリングも朝飯前で、これはベーシック・グレードにも備わる。デジタル・ラジオやセンター・コンソールのUSBポートも同様だ。
安全装備も充実しており、車線逸脱警告/レーン・キープ・アシスト機能、衝突警告/自動緊急ブレーキ、リア駐車センサー、最低でも6個のエアバッグを全車に奢る。
後席スペースはアストラを凌ぎ、ゴルフといい勝負だが、オクタビアほど印象的な広さではない。ラゲッジ・スペースはたいがいのライバル車を上回る容量を持つが、これも目を見張るほどではない。