アルファ・ロメオ期待のSUV「ステルヴィオ」に早速試乗 まずは2.0ℓガソリンから
公開 : 2017.02.24 11:38 更新 : 2017.05.29 18:24
バッジ通りのエンタテナーに出会った。熱狂的な加速と、楽しいハンドリングを堪能した。だけど、乗り心地は確かめられなかった。
■どんなクルマ?
ボディ・サイズは大きい。後席の背もたれは40:20:40分割可倒式で、使い勝手がいい。樹脂剥きだしの黒いホイールアーチはSUVにありがちだが、これはほとんど気付かないほど細い。
多数のカップ・ホルダーや買い物袋用フック、電動テールゲートなど便利なアイテムを装備し、背の高い5座ファミリーカーといった趣だ。そこに280psは、十分すぎるパワーだろう。
実のところ、アルファがこの手のクルマを世に送りだすのは、今回が初めてではない。1950年代前半に、軍用としてジープ風の1900Mが開発され、‘マッタ’ の愛称で知られる民生用も少数が販売されたのだった。
しかし、昨年就任したカナダ人のリード・ビグランドCEOは「ステルヴィオはまずアルファ・ロメオであり、SUVというカテゴリーを論じるのは二の次だ」と強調する。それは世界中のエンスージァストが知っているような、卓越したハンドリングやフィーリングに満ちたステアリング、耳に快いサウンドを備えたクルマであることを意味する。
とりわけサウンドについては、数多くのミュージシャンのアドバイスを受け、他の部分と調和し、一貫したキャラクターをクルマに授けるBGMとなるような音色を追求したと、チーフ・エンジニアのロベルト・フェデーリは語る。