アルファ・ロメオ期待のSUV「ステルヴィオ」に早速試乗 まずは2.0ℓガソリンから

公開 : 2017.02.24 11:38  更新 : 2017.05.29 18:24

そのキャラクターの土台となるのが、ジュリアなどと共用する後輪駆動用のジョルジオ・プラットフォーム。フェデーリは、同じくこれを用いる多くのモデルと並行してステルヴィオの開発が進められたと説明する。

一方で、ビグランドCEOが指摘するのは、ジョルジオがプレミアム・モデル向けアーキテクチャーだということ。処女作となったジュリア・クアドリフォリオで510psのハイパワーを許容することを証明したが、ここに用いられた軽量なカーボン製プロペラシャフトのように高価なアイテムが、ジュリアやステルヴィオの全車に採用できるのも、プレミアム商品用という前提があればこそだ。

とはいえ、当初は金属製プロペラシャフトも開発されたとか。ビグランドいわく、機能面の贅沢をよしとしない、財務部門からの横槍によるものだったとのこと。

軽量化のため、ステルヴィオにはアルミ部材もふんだんに使われる。ドアやボンネット、テールゲートといった外皮のほか、サスペンションやサブフレームにもそれは及ぶ。

結果、このクラスのSUV で、Q4システムと呼ばれる4WD機構を搭載しながら、車両重量は1659kgに収まった。それも、イタリアン・スーパーカーお得意の乾燥重量ではなく、各液体類を含めての現実的な数字だ。熾烈なつばぜり合いの相手になるだろうジャガーF-PACEが、アルミ多用を売りにしていながら1775kgあることを踏まえれば、アルファの仕事ぶりは称賛に値する。

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