BMW M6グランクーペ

公開 : 2012.12.13 20:00  更新 : 2017.06.01 01:22

来年1月のデトロイト・モーターショーでデビューするBMW M6グランクーペの写真が一足早く公開された。

552bhpのツインターボ4.4リッターV8を搭載するこのM6グランクーペは、直接的にはメルセデス・ベンツCLS63 AMG、ポルシェパナメーラ・ターボ、そして来るべきアウディRS7に対抗するモデルとなる。生産は来年前半からで、ドイツのディンゴルフィング工場で、M6のクーペやコンバーティブルと並行して造られることになる。価格は、おそらく100,000ポンド(1,350万円)程度となろう。

エンジンべイとフロント・ブレーキのために開けられたクーリング・ダクトを持つフロント・バンパー、M6のアイデンティティを示す2本の水平なスラットの入ったキドニー・グリル、広げられたフロント・ホイールアーチ、フロント・ウイングまわりのクロームの囲いを持つインジケーター・ランプ、深いサイド・シル、エアロダイナミクスに優れたカーボンファイバー製のミラー・ハウジング、強化プラスティックのルーフ・パネルなどが特徴だ。リアまわりでは、専用デザインのトランクとバンパー、カーボンファイバーと強化プラスティックで構成されるリア・ディフューザー、クロームメッキされたクアッド・エグゾーストなどが装備される。ホイールはフロントが9.5インチ幅、リアが10.5インチ幅の20インチ。タイヤはこれにフロントが265/35、リアが295/35という組み合わせだ。

M5と同じ2964mmのプラットフォームをベースとし、Mバッジを付けたモデルの慣習でもあるかのように、トレッドは拡大されている。そのサイズは、フロントが1631mm、リアが1612mmだ。

エンジン、トランスミッションはMディビジョンのツインターボ4.4リッターV8と、7速のデュアル・クラッチと言う組み合わせ。そのパワー・ユニットは、552bhpのピーク・パワーと、69.4kg-m/1500rpm-5750rpmというピーク・トルクを持つ。その乾燥重量は1950kgと、M5よりも5kg重い。ライバルとなるCLS63 AMGは、1795kgという重さで、オプションのパフォーマンス・パッケージでは549bhp、81.4kg-mというパワー、トルクを持つ。しかし、0-100km/h加速はCLS63 AMGが4.3秒であるのに対し、M6グランクーペは4.2秒だとアナウンスされている。最高速度はリミッターで250km/hに制限されるが、オプションのドライバーズ・パッケージをつければ304km/hとなる。また、このドライバーズ・パッケージにはハイパフォーマンス・タイヤがセットされる。

また4速ギアでの80-120km/h追い越し加速は3.6秒、0-1000km加速は21.7秒だという。

アイドリング・ストップや回生エネルギーといった標準的な省エネ機能は装備されており、燃費は10.1km/l、そしてCO2排出量は232g/kmとなっている。

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