新型アウディA5のカブリオレを早速試乗 2.0ℓガソリン・エンジンの存在意義は?

公開 : 2017.02.28 09:09  更新 : 2017.05.29 18:13

■どんな感じ?

冒頭で統計については茶化したが、ここであなたの興味をそそる、いくつかの事実を紹介しよう。

2世代目となるこのあたらしいアウディA5カブリオレは、先代と比較して55kgも軽い。

軽量化の恩恵はよく理解されているが、22psの出力と2kg-mのトルクの向上を得た改良版のこの2.0 TFSIガソリン・エンジンを伴う事により、0-100km/h加速を1秒近く縮めることができた。

仮に、思いもよらないスピードを出してしまったら、そこにはリッターあたり1.8kgの代償があるが、二酸化炭素の排出量は先代よりも1kgあたり18g少ない。

そして、ユーロ6対応のガソリン・エンジンを搭載するこのクルマで、ロンドン市内に入っても、カーン(ロンドン)市長はあなたにエミッション・サーチャージを課することはないだろう。

A5カブリオレに標準で搭載される7速デュアル・クラッチ・オートマティック・トランスミッションは、多くの場面でなめらかかつキビキビした反応をみせ、低速域でよくみられる不快感は上手く躾けられている。

マニュアル・モードを選択したうえで、3速に固定して、アクセルを踏みこめば、1500rpmから息が切れ始める6000rpmまでの全域で素晴らしくリニアな出力特性を体感することができる。

それを、機知にあふれるパフォーマンスと表現すべきか、実用的と表現すべきか。例えば、田舎道で材木を運ぶトラックを追い越す時、あなたはほとんどストレスを感じることはないだろう。

では、素晴らしいのか? うーん、そうでもない。

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