テックルールズGT96、モンツァでのテスト写真を公開 戦闘機風キャノピーが特徴
公開 : 2017.02.28 16:58 更新 : 2017.06.01 00:28
0-96km/h加速2.5秒 最高速度350km/h
昨年のコンセプト・モデル同様だとすると、軽量カーボンファイバー・モノコックを持ち、6台のモーターによって駆動されることになる。モーターはそれぞれ13kgの重さだ。リア・ホイールはそれぞれに2つずつ、フロント・ホイールはそれぞれ1つのモーターが配置される。
パワーは1044psで、0-96km/h加速は2.5秒、そして最高速度は350km/hに達する。
またモーターのみでの走行距離は150km。80ℓの航空用燃料を満タンにすれば1930kmほど走ることができるという。
このモーターに電力を供給する発電にはマイクロ・タービンが使用される。これは航空技術を移植したもので、従来のタービンと異なるのは、直接モーターに電力を供給しないことにある。タービンで発生した電力は、一旦バッテリーに蓄えられるので、まさにレンジ・エクステンダーとしての役目になる。また、プラグインでは40分で、最大限の充電が可能だという。
昨年のジュネーブでは2つのモデルを発表
テックルールズは、昨年のジュネーブ・モーターショーで2台のプロトタイプを公表している。AT96(写真上)は、航空燃料あるいはディーゼル、ガソリンで動くタービンを持つもので、サーキット専用モデルだ。
今回、生産モデルが発表されるGT96は、バイオガスや天然ガスを燃料としたガス・タービンが搭載されたモデルだった。
テックルールズのCTO、マシュー・ジンは、「ジウジアーロのチームと共にこのクルマを完成させ、そして3月のジュネーブで公開できることは、非常に嬉しい。路上で、タービンEVを見るようになるという夢はすぐそこに迫っている。」と語っている。
生産はトリノにあるL.M.ジャネッティと組んで行なわれる。予定では2017年後半に生産が開始され、1年につき25台の生産を見込んでいる。