スマート・フォーフォーのブラバス版は高すぎ? トゥインゴとの違いとは?
公開 : 2017.03.01 19:11 更新 : 2017.05.29 18:43
■どんな感じ?
フォーフォー・ブラバスは小柄に見えるクルマである。実際、フォルクス・ワーゲンUp!よりも短い。
しかし、その重量はなんと1100kgもある。フォーツーに比べて相当な重量増である。
つまり、良好なパフォーマンスが期待できる条件ではなく、静止状態から100km/hに到達するのに要する時間は10.5秒であり、これはターボチャージャーで加給されているUp!よりも0.5秒以上も遅い。
そうは言っても、街中を軽快に走り回るのには十分だし、2本突きでたテール・パイプから甘いサウンドも発する。
その細身の車体とどんな狭い道でもUターンができてしまう、笑ってしまう様な旋回能力は、都市空間で利用されるには最適な条件だ。
ここまでは素敵なお話だ。
しかし、重ったるいアルミ・ホイールのおかげで乗り心地は台無しである。
英国の典型的な窪みのある路面で試してみるといい。高い乗車位置もあいまって、乗り越えた時の衝撃は増強され、あなたはじかにそれを乗り越えた様な気分になるだろう。
乗り心地はスピードが上がるにつれて多少改善するが、今度は横風という新たな問題に直面する。風が強いときに運転すると、多くの細かな修正を必要とし、優秀なESC制御ブレーキをもってしても高速道路を走るのは簡単ではない。
このクルマに乗ると比較的早い時間から疲れが感じられるのはそのためである。
コーナーリングはどうだろう?