ポルシェ・マカンの対抗馬 レンジローバー・ヴェラールを正式公開
公開 : 2017.03.02 12:21 更新 : 2017.06.01 00:28
イヴォークとレンジローバー・スポーツの間に位置し、ポルシェ・マカンの対抗馬となるレンジローバー・ヴェラールが公開された。この第4のレンジローバーは、今までで最も通常のロード・ユースをターゲットとしたモデルでもある。
最もSUVらしくないスタイル
レンジローバー・ヴェラールは、レンジローバー・ファミリーの中にあって最も「乗用車のような」スタイルを持つクルマだとデザイナー、ゲーリー・マクガバンはコメントしている。
ジュネーブ・モーターショーを直前に控えて、ロンドンのスペシャル・イベントで公開されたヴェラールは、同じようなサイズのSUV、ジャガーF-PACEと同じアーキテクチャーを持つモデルだ。レンジローバー・ファミリー内での立ち位置は、イヴォークの上、レンジローバー・スポーツの下になる。それは£44,830(630万円)からという価格にも表れている。
マクガバンによれば、「いままでレンジローバーが送り出してきたモデルのなかで、最も乗用車のようなデザインだが、その一方で能力は非常に高い」という。そして「レンジローバーに新たな顧客を生み出すことになるだろう」と語っている。
1週間前にランドローバーは1枚のプレビュー画像を公開した。クルマを後方から俯瞰した写真だったが、40,000人のユーザーがこの写真に興味があるとし、うち12,000人は英国からの反応だった。
また、そのハイテクなインテリア・デザインは、新たなランドローバーのデザインを告げるものとなるという。
ジャガーF-PACEの兄弟車
2874mmのホイールベースとアルミニウム・アーキテクチャーをジャガーF-PACEと共有するヴェラールだが、その生産もジャガーF-PACEと同様にソリハル工場で行なわれる。但しF-PACEと異なるのは、すべてが4WDモデルとなることだ。
オフロード技術としてはテレイン・レスポンス2が投入される。また渡河性能は650mmを誇る。全長は4800mmと、F-PACEよりも長い。
本格的なオフロード性能を持つヴェラールだが、それでも従来のレンジローバー・ファミリーの中では最もロード・ユースに特化したモデルであるという。
「ミッド・サイズのSUVとして、これまでのどのモデルよりもイナーシャ(惰性)が少ない。つまり機敏でスポーティであるということだ」とビークル・プログラム・ディレクターのデイビッド ・ドゥーディは語っている。