ミニ・カントリーマンS Eハイブリッドは6月から発売
公開 : 2017.03.03 16:46 更新 : 2017.06.01 00:28
ミニ・カントリーマンのハイブリッド・モデル、S Eハイブリッドは、今年の6月から生産が開始される。価格は£31,585(450万円)だが、政府の補助金分を差し引くと英国では£27,085(380万円)で手に入れることができる。
エンジンでフロント、モーターでリア・ホイールを駆動
3気筒のガソリン・エンジンは6速オートマティック・ギアボックスを介してフロント・ホイールを、89psのモーターは2速トランスミッションを通してリア・ホイールを駆動する。エンジンとモーターの合計出力は224ps、39.3kg-m。0-100km/h加速6.9秒というパフォーマンスを持つ。また、バッテリーのみのEV走行での航続距離は40km。そして最高速度は125km_hに制限される。
バッテリーはリチウム・イオンで、わずかに高くなったリア・シートの下に取り付けられる。充電時間は、通常モードで3時間15分、スペシャル・ウォール・ボックスからの場合2時間15分となる。また、バッテリーを搭載するために、フューエル・タンクは35ℓに縮小される。
欧州複合燃費は47.4km/ℓ、CO2排出量は49g/kmだ。
パワートレイン以外は通常のカントリーマンと同様
新しいカントリーマンは、これまでのミニのなかで最も大きいモデルとなり、全長は4300mm(現行型比+200mm)、全幅は30mm広くなっている。さらにホイールベースは75mmも拡大された。
これによりカントリーマンは、フォルクスワーゲン・ゴルフやアウディQ3がライバルとなるCセグメントのマーケットに足を踏み入れたことになる。
外観はマッチョなイメージを強めたものの、ヘッドライトやグリルはこれまでよりやや控えめになっている。ミニによると、目を引くシルバーのルーフバーが追加されたことにより、本物のクロスオーバーとしての魅力が高まったという。
ドアの開口部は大きく広げられ、車内への乗降性は実にスムーズになっている。また、ロング・ホイールベース化により後席の脚元スペースが広くなったのも印象的だ。
ドライビング・ポジションは依然としてアップライトなものであるが、席に向かってよじ登るような動作は必要ない。
ダッシュボードのデザインは、クラブマンから流用を受けたもので、まるでディナーを飾る大皿のような巨大スクリーンを中央に配した。
車内空間はミニそのものであるが、これまで以上にクオリティと素材の仕上げが高品質になっており、カントリーマンがアップマーケットのモデルになったことを理解できる。