インジニウム・エンジンとインコントロール・タッチ・プロ

エンジンは、ウォールハーバントン工場で生産される2.0ℓ4気筒ターボのガソリンおよびディーゼルのインジニウム・ユニットが搭載される。ディーゼルは、163ps、180psという2つのチューニングの他、240psのツインターボ・ディーゼルも用意される。

また、CO2排出量の低いハイブリッドも計画にあるという。中でもイヴォークやディスカバリー・スポーツにも採用される予定のマイルド・ハイブリッド・エレクトリック・ビークル(MHEV)パワートレインが有力な候補だ。これは、1.5ℓ3気筒のインジニウム・ディーゼル・エンジンに電気式のターボチャージャー、そしてモーターを組み合わせたもの。このMHEVではターボやウォーターポンプ、エアコンを作動させるために48Vのエレクトリック・アーキテクチャーを持つ。モーターは20psという控えめな出力で、その主な役割はトルク・カーブの隙間を埋めるというものだ。

E-PACEには、最近アップデートされたF-PACEに採用されたインコントロール・タッチ・プロ・インフォテインメント・システムが採用される。このインコントロール・タッチ・プロは、デュアル・ビューというドライバーとパッセンジャー側に異なる画面を見せる10.0インチ・スクリーンを持つ。

このインコントロール・タッチ・プロを利用して、シェルのサービス・ステーションで現金のいらない決済サービスを受けることができる。シェル・アプリをインストールすれば、PaypalまたはApple Payを使っての給油が可能。しかも、レシートは電子メールで送られる。

E-PACEはモーターショーなどを発表の場にするのではなく、5月に公開される予定だ。JLRのスケジュールでは、レンジローバー・ヴェラールの後となる。

E-PACEの価格はまだ発表されていないが、F-PACEよりもかなり安い価格となろう。参考までに、ライバルの価格BMW X1は£27,200(380万円)、アウディQ3は£27,850(390万円)からだ。

発売の時期もジャガーは明らかにしていないが、今年の後半からになるだろう。