ポルシェ・パナメーラ「ターボ S E-ハイブリッド」実車写真をジュネーブで入手

公開 : 2017.03.07 15:48  更新 : 2017.06.01 00:28

助手席短評

ニュルブルクリンク、ノルドシュライフェで、このパナメーラ・ターボ S E-ハイブリッドの助手席に座ることができた。

車体は決して軽くないにもかかわらず、加速には目を見張るものがある。ほんの数周のドライブであったが、極めて安定した、そして速いクルマだと思った。

今回、ドライバーを務めてくれたのは、2010年のル・マン・ウィナーのティモ・ベルンハルトだ。彼も、今日がパナメーラ・ターボ S E-ハイブリッドのステアリングを握るのは初めてだという。

彼は、クルマの重さ自体は感じるものの、コーナーにおける鋭い回頭性に驚いていたようだ。

わずかに傾斜のついた下りのコースで、激しくブレーキングする。すると、リアがちょっとだけもじもじとした動きを見せるが、ベルンハルトは「安定感が半端じゃない」と語っている。

そして何よりも速い。ローンチ・コントロールを使えば、シャンパンのコルクが飛び出すように加速していく。頭はヘッドレストに押し付けられたままだ。

リアの座り心地も悪いものではない。1Gのコーナリング・フォース、最低限に抑えられたロール、V8のエンジン・サウンド。

いずれも極めて刺激的であるが、すべてが穏やかでドライバーのコントロール下にあるのがわかった。そして、最高速度310km/hでも、想像以上にそのキャビンは静かだった。

このポルシェはハイブリッドだ。しかし、これまでのハイブリッドとは違うクルマだ。

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