ニュルFF最速を目指すホンダ・シビック・タイプR、遂に登場 ジュネーブ

公開 : 2017.03.07 17:37  更新 : 2017.06.01 00:27

開発当初よりタイプRの存在が前提の第10世代シビック

現行タイプRは、標準的なシビックのプラットフォームにかなり手を入れたクルマだった。しかし、第10世代のシビックは、最初からタイプRの存在を前提に開発された。標準的なシビックでも、ねじり剛性が現行タイプRよりも39%ほど高くなり、ロール・センターは34mm、ドライバー・ヒップ・ポイントは50mmほど低くされている。

マクファーソン・ストラットのフロント・サスペンションの新しいジオメトリーは、トルクステアを最小限に抑え、ハンドリングの改善を行ったという。

また、リア・サスペンションは、通常のシビック同様マルチリンクを採用するが、高い剛性を持つサスペンション・アームが特別に用いられる。

エアロダイナミクスは、スムーズなアンダーボディと、フロント・エア・カーテン、軽量なリア・ウイング、ルーフラインにあるヴォルテックス・ジェネレーターなどによって大幅に改善されている。ホンダは、リフトとドラッグに関してはクラス・トップであると豪語している。

乗り心地は現行タイプRから改善された。ドライビング・モードは3つ。コンフォート、スポーツ、そしてサーキット用のRだ。コンフォート・モードは通常のシビックと同程度、そしてRモードは、現行タイプRよりも若干固くなっている。

「われわれはその乗り心地の幅を広げることにした」と柿沼氏。「現行タイプRは、EUと日本で販売されるだけだったが、今回からアメリカでも販売されるために、コンフォート・モードを加えた」という。

また、現行タイプRで弱点とされたそのサウンドも大きく改善されたという。

価格は、現行モデルの£30,000(420万円)よりも若干高くなろう。生産はスウィンドン工場で行なわれ、英国では今年の秋から販売が開始される。

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