高性能SUVにマイルドハイブリッド アウディQ8スポーツ・コンセプト公開 ジュネーブ
公開 : 2017.03.07 20:43 更新 : 2017.06.01 00:27
電動コンプレッサーを採用した450psの6気筒3.0 TFSIエンジンと回生効率を高めたマイルドハイブリッド・システムを初めて組み合わせた本コンセプト。クランクシャフトとトランスミッションの間に配置されたスタータージェネレーターがエネルギー回生の役割を担い、必要に応じて逆方向に作用して補助の駆動用モーターとして働く仕掛けだ。
回生により得たエネルギーは、エンジンとモーターが同時に働くブースト運転の際に、モーターの27ps/17.3kg-mというパワーを加算する。システム最高出力は、475ps/71.3kg-mだ。
また、リアのラゲージコンパートメント下に配置された0.9kWhのリチウムイオン・バッテリーにより、ストップ&ゴーが続くような渋滞時にはエンジンを停止させたまま走行も可能。さらに、低速での方向転換や駐車のときもモーターだけで運転ができる。
瞬時に70,000rpm コンプレッサーホイールの力
エンジンは3.0ℓ6気筒を採用するが、2つのターボチャージャーにくわえ、電動式コンプレッサーでも外気を導入する。これは従来、ディーゼル・エンジンとモーターの組み合わせでのみ可能なことだったが、アウディは生産型のSQ7で成功を収めた手法をガソリン・エンジン搭載車にも適用することになった。
タービンホイールの代わりに小さなモーターを内蔵したコンプレッサーは、わずか250ミリセカンドのうちに、コンプレッサーホイールを70,000rpmまで加速させることができるという。
インテリアには拡張現実機能も
3mものホイールベースのおかげで、クーペのように傾斜したルーフラインを採用しながら、後席乗員にも十分なヘッドおよびショルダールームが確保された。コクピットには、大型タッチスクリーンを用いた新操作方式が採用され、さらに、拡張したアウディバーチャルコクピットやコンタクトアナログ式のヘッドアップディスプレイなどが搭載されている。ヘッドアップディスプレイには現実とバーチャルな世界を融合したアグメンティッドリアリティ(拡張現実)テクノロジーが活用されるという。
また、乗員は4人の設定で、全員分の大型スーツケースを積載するためのスペースを確保。ラゲージコンパートメントの容量は630ℓにのぼる。