現地写真追加 エレクトリック・ベントレー、ベントレーEXP12 スピード6e発表 ジュネーブ
公開 : 2017.03.08 10:30 更新 : 2017.06.01 00:27
スタイリングは、クラシカルとモダーンの融合
エクステリアに目をうつすと、グリルのメッシュが交差する部分には、ダイヤモンドを形どった銅(直径わずか3mmほどの繊細な細工)がしつらえられている。これはあたかもエレクトリック・パワートレインの存在を仄めかすような仕立てだ。
低まったノーズにはじまるプロフィールは、親しみのある、しかし現代的な「パワーライン」を描き、両サイドのエアーベントを経由して後方へ流れていく。それが、力強いリアのスタイリングに溶け込んでいく様子はクラシックでありながらも、まごうことなき後輪駆動のロードスターというキャラクターを引き立てている。
インテリアの仕立てはオーバー・ザ・トップの水準
インテリアは、今日多くのデザイナーが伝統的なウッドやレザーというマテリアルを避けるのに対し、ベントレーのインテリア・デザイナーはふたつの素材を上手くコクピットに取り入れている。シートのダイアモンドステッチは、グリルの形と呼応したものだ。
ステアリング・ホイールは、10時から2時の部分がカットされた宇宙船をおもわす形状になっている。こうした作り込みを見ても、その技術レベルは “極上” のさらに上を行っている。
センタコンソールにはマルチ・ファンクション・ロータリースイッチが配され、前進、ニュートラル、後退を選択できる。その上部には、ドライビングモードを選ぶ銅製のパドルが装備されている。
コンフォートとラグジュアリーを驚くべきレベルで仕上げたベントレーEXP12 スピード6e。生産化について尋ねても、彼らの口は固く閉ざされている。「その答えはカスタマーが決めること」と言わんばかりに。