ヒュンダイ・アイオニックPHEVがジュネーブで展示 プリウスを狙い撃つ

公開 : 2017.03.08 16:33  更新 : 2021.03.05 21:38

ヒュンダイは、トヨタプリウスのライバルとなるハイブリットおよびプラグイン・ハイブリッド・モデル、アイオニックをジュネーブ・モーターショーで公開した。

ガソリンとモーターのPHEVと6速DCTの組みあわせ

104ps、15.0kg-mを発揮する1.6ℓカッパGDiユニットと、リチウム・イオン・バッテリーによって駆動される44ps、17.3kg-mの電気モーターとが組み合わせられ、最大のライバルであるプリウスと同様に40%の熱効率だとされる。

エンジンは、200barの6点式直噴システムを採用、モーターは95%の効率に達するという。

駆動は97.5%の伝達効率を持つ6速DCTデュアル・クラッチで、前輪を駆動する。

その他の、プラグイン・ハイブリッドおよびEVに関しては、まだ明らかにされていないが、リチウム・イオン・バッテリーを使用することが決定している。また、プラグイン・ハイブリッドのエンジンはガソリンとなる模様。

シャシーの53%が高張力鋼板

シャシーは、兄弟車となるキア・ニーロと共通の新しいプラットフォームが使用される。ヒュンダイでは、このシャシーは、3つのパワートレインに最適化されているとコメントしている。

素材は53%に高張力鋼板が使用され、その他、アルミニウムなどが組み合わせられる。また、ボンネット、トランク、サスペンション・コンポーネンツは、キャスト・パーツを使用することで12.6kgの軽量化がなされているという。

床下にマウントされたバッテリーが重心位置を低くしており、サスペンションはリアにマルチ・リンクが採用されている。

インテリアは質感重視

論理的にレイアウトされたインテリアで、キャビンは、その素材自体は明らかにされていないが環境に優しい素材が使用されているという。柔らかいタッチのプラスティックを多く使用しており、本革とクロームの装飾が特徴。

ダッシュボード自体の形状は、ヒュンダイ・トゥーソンと酷似しているが、2つのセンター・エア・ベントの間にはタッチ・スクリーン・ディスプレイが配される。ヒーター・コントロールはトゥーソンと同一だ。

その他ディテール

アイオニックは、2020年のヨーロッパのエミッション規制である95g/kmを達成するために、ヒュンダイとしては非常に重要なモデルとなる。

ヒュンダイ英国の代表であるトニー・ホワイトホーンはAUTOCARに「最高の方法は、トヨタのように独立したモデルとしてハイブリッドを出すことですが、ハイブリッド・テクノロジーを1台のモデルで終わらせてしまうと、採算は決して取れません。他のモデルに普及させていく必要があります」とコメントしている。

また、ヒュンダイのR&Dセンターのウン・チュイ・ヤンは、「アイオニックが、世界的なグリーンカー・マーケットのリーダーになりうる」と語った。
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