アウディ、エレクトリック・ハイパーカーを計画か ヴァルキリーやプロジェクト1に対抗?
公開 : 2017.03.09 17:51 更新 : 2017.06.01 00:27
アウディはエレクトリック・ハイパーカーを世に送り出すプランを練っているという。アストン マーティン・ヴァルキリーやメルセデス-AMGプロジェクト1に真っ向正面から対決することになる。
マクラーレンに次ぐエレクトリック・ハイパーカー
ジュネーブ・モーターショーの会場で、アウディのCEO、ルパート・シュタドラーが明らかにした情報によれば、アストン マーティン・ヴァルキリーやメルセデス-AMGプロジェクト1に対抗するエレクトリック・ハイパーカーの開発が初期のステージにあるという。
アウディは現在3台のエレクトリック・モデルの仕上げを行っているが、2010年代の最後までにはエレクトリック・ハイパーカーをリリースしたいと考えているようだ。Q6 e-トロン・コンセプトのプロダクション・モデルは、来年秋の発売が予定されている。これがアウディのエレクトリック・モデルの第1号車になる。
アウディ・スポーツがプロジェクト1に匹敵するモデルを開発できるかどうかとシュタドラーに尋ねたところ「技術的には可能だし、それを楽しみにしている」とコメントしてくれた。
「特に、フォーミュラEにインスピレーションを受けた興味深い技術が採り入れられることになると思う」とも語った。
Q6 e-トロンは、アウディのバッテリー・テクノロジーとエレクトリック・システムのノウハウを世間に示すショーケース的な存在となるモデルで、パワーは500ps、トルクは93.9kg-mで、0-100km/h加速は3.9秒というパフォーマンスを持つ。
開発中のハイパーカーについて、完全なエレクトリック・カーになるか、あるいはパフォーマンスを高めるために電気を従来の内燃機関を補助するために使ったクルマになるのかという問いに対しては、シュタドラーは前者であると語った。
現時点で主要なメーカーで、ハイブリッドではなく、エレクトリック・ハイパーカーを製作するとアナウンスしているのはマクラーレンだけだ。
アウディは、成功を収めたル・マン・カーに使われたディーゼル・ハイブリッドを使用したハイパーカーを、以前はリリースする予定だった。しかし、その計画は2014年に、その時のアウディのテクニカル・チーフだったウルリッヒ・ハッケンバーグによってキャンセルされた。この計画について、ハッケンバーグは「面白い考えではあるが、プライオリティは高くない」としたからだ。
シュタドラーは、「ル・マンで培ったテクノロジーを投入したクルマを作ろうとしていたが、その案は頓挫した。パフォーマンス・カーの未来に合わない技術となってしまったからだ」ともコメントしている。
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