テスラ・モデルSの存在が、次期VWフェートンの開発をほぼ白紙状態に戻す

公開 : 2017.03.11 18:00  更新 : 2017.06.01 00:26

フォルクスワーゲンのCEOは、テスラモデルSの存在が、次期フェートンに大きな影響を与えるという。

テスラ・モデルSの存在がフェートン再考のきっかけに

テスラ・モデルSの存在によって、次世代のフォルクスワーゲン・フェートンはそのポジショニングを大きく考え直すことになるようだ。次期フェートンがリリースされるとすれば2020年になるが、新たなモデルをリリースするにしろ、フェートン自体の生産をやめるにしろ、モデルSの存在が、一旦その開発を白紙に近い状態まで戻す事になったというきっかけになったという。

フォルクスワーゲンの責任者、ハーバード・ディエスは、ジュネーブ・モーターショーの会場で、新しいフォルクスワーゲンの大型サルーンには「次世代の」技術が盛り込まれなければならないと語った。

「われわれは次期フェートンが技術的に大きな進歩を遂げると思っている。しかし、現時点では、その進歩が十分なものではないのも事実だ」とディエスは激白した。「新しい大型サルーンは、コンペティティブであると同時に、ベンチマークであるテスラよりも優れたクルマでなければならない」とし、「われわれはテスラの存在を真剣に考えなければならない。そしてEV戦略も見直さなければならない」と語った。

次世代のフェートンは、その経緯からみてもEVとしてリリースされることになろう。ただし、フェートンというネーミングが継続されるかは不明だ。

クオリティ、インテリア・パッケージ、そしてパフォーマンスについて、新しいフェートンは、テスラ・モデルSと類似したレベルになると予測される。



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