■どんな感じ?

無難。スタイルが刷新されたフロント部分を抜きにすれば、そういうことである。週の最高の日取を試乗に費やしたというのに、二分されたこのフロント・ヘッドランプがこのクルマの魅了を台無しにしてしまった。後から追加される、高性能版のvRSになら、この角ばったライトは適切かもしれないが、保守的なデザインのこのクルマには取って付けた様な違和感が漂う。

嬉しいことに、新しいインフォテインメント・システムと実用本位のインテリアの融合は上手く行われている。物理的なショートカット・ボタンを排し、感覚的にスクリーン上で操作を行う、光沢のあるタッチ・スクリーンは巧妙で扱い易い。

驚くことではないが、このスコダには、より高価なゴルフに搭載される、ジェスチャー・コントロール・システムは採用されていない、しかし、憂えることはない。フォルクスワーゲンのシステムは、当たり外れが多く、最悪の場合、邪魔になりかねない。遅い反応や下過ぎるセンサー。時には簡素であることが良いこともある。