設計年次は旧いが、それでも確かな走りと高い実用性が魅力の1台

公開 : 2017.03.11 13:16  更新 : 2017.05.29 18:39

より背の高いSUVと比べれば、これは扱いやすいクルマだ。そして、登場時には極めてスポーティなSUVでもあったが、セアトアテカのようなライバルが台頭してきた現在でさえ、その印象は色褪せない。ステアリングは精確で、グリップは強力。多くのSUVよりロールが少ないのもいい。ボディコントロールがタイトな分、荒れた舗装などでは不安定な乗り心地を見せることもあるが、速度域が上がるほどにスムースさを増していく。

比較的コンパクトなクルマではあるが、ファミリー・ユースに十分応える広さを持ちあわせているイエティ。前席スペースは上々だ。ステアリング・ホイールのテレスコピック調整幅が小さく、ドライビング・ポジションがやや窮屈なものになってしまうのが玉に瑕だが。後席のレッグ・ルームは、長身の乗員が前後に座ると多少きつめだが、ヘッドルームは余裕が有り余り、広いガラス・エリアによって開放感も満点だ。

荷室は、もちろんさまざまなアレンジができる。5人乗車時でも十分に広いが、後席のスライドと40:20:40分割可倒機構を駆使すれば、更なる拡大が可能だ。いざとなれば、後席を取り外すことさえできる。

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