エレクトリックGT、どんなレース? 788ps、0-100km/h加速2.1秒のEV選手権 初戦8月
公開 : 2017.03.13 19:03 更新 : 2017.06.01 00:26
人気高まるフォーミュラEのあとに続き、エレクトリックGTチャンピオンシップがはじまる。このシリーズは、EVにエキサイティングなイメージを植え付けられるのか?
今年から全7戦が予定されるエレクトリックGTチャンピオンシップ(EGT)は、EVであれば参戦可能なレースだが、初年度はモデルS P100DLのワンメイクとなりそうだ。
テスラ・モデルS P100DL こんなレーシングEV
P100DLには、マッチョなホイールアーチや大きなリアウイングが与えられ、足もとはレーシング・サスペンションとピレリの18インチ・サーキット専用コンパウンドを装備する。もちろん車内は、FIA公認のロールケージが張り巡らされている。
バッテリーは、街のショールームに並ぶP100Dと同じもので、モーターも変更されていない。つまり改造はいたってシンプルなものである。車両重量は、1600kgになると見込まれる。公道仕様に対して25%の軽量化を進めたというから、約500kgをウエイトダウンした計算だ。
最高出力は788ps、最大トルクは101.4kg-m。0-100km/h加速は2.1秒。そして最高速度は250km/hに達するという。
EGTのネット観戦 ここが面白い
シリーズを統括するマーク・ジェメルCEOは、このようにレースの魅力を説明してくれた。
「EGTでは、自宅でレースを観戦中のひとが、気に入ったドライバーに “いいね!” をすることができ、それがP100DLのテスラ・インフォテインメント・スクリーンに表示されます」
「また、エンジン音がしないのですからドライバーのうめき声も聞こえますよ。普通のレースではノイズにかき消されて、レーサーはまるでロボットのようにしか見えません。しかしEGTでは、彼らが人間に戻れるのです!」
EGTの初戦は、イギリスのシルバーストンで8月12日に開催される。その後、オランダのアッセン、ドイツのニュルブルクリンクとEGTサーカスは転戦を続ける。