スズキ・イグニス4x4と「泥遊び」をしよう! ほんとうに走破性はある?
公開 : 2017.03.13 19:11 更新 : 2017.05.29 18:41
短い全長ゆえ、後部搭乗者の足置場を確保する為に、運転者は直立した運転姿勢を強いられる。インテリアは、スズキ標準からすると想像に富むものであるかもしれないが、ほとんどの人々にとって至極平凡なものである。
一方、エンジンは、元気で快活である。5速マニュアルは、小気味よい。そして、動的性能はというと、いや、このあたりに関してはそれほど真剣に語る必要はないだろう。何故なら、このクルマにとってそれほど重要なことではないからだ。
ステアリングは重く、不確実で、乗り心地はソフトとフワフワ感の混ざった不思議な感じだ。乗り心地は2輪駆動車の方が良いのではないかと思う。
加えて、妙な話だが、4WDシステムはトランク・スペースと燃料タンクを圧縮するはずであるが、燃料計の針が10個の線の最後のひとつを指した時、そこにはまだ26ℓもの燃料が残っていた。
われわれ英国人ならば、まともに考えれば、フォード・フィエスタかフォルクスワーゲン・ポロを購入すると思うが、しかし、イグニスには、そしてスズキには、独特の魅力がある。
風変わりであり昔ながら。このクルマもまたそうなのだ。
約£14,000(196万円)以下のクルマであるが、最高水準の仕様と個性を持ち合わせており、その個性は一朝一夕に築かれるものではないことはご存じであろう。
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