メルセデスE220dクーペがフル・モデルチェンジ 先代、そして現行セダンより楽しいのか?
公開 : 2017.03.14 12:18 更新 : 2017.05.13 12:48
試乗車は、オプションのエア・ボディ・コントロールを装備していた。その仕事ぶりは、これもオプションの19インチ・ホイールを装着していてさえ、実にみごとだ。
激しくコーナーを攻めれば明らかなロールが発生するが、全般的なボディ・コントロールは上々で、しっかりと抑えが効いてボディの重さに翻弄されることはない。
乗り心地も概ね良好。路面追従性は高く、市街地の舗装が傷んだ道でも不整も吸収して、ボディの大きな跳ねや震えを感じさせない。
ただし、Eクラス・クーペが真価を発揮するのは平坦な道路である。そこでは速度を上げても安定しており快適で、長距離移動では素晴らしく高い能力を発揮する。
インテリアの見栄えは文句なしで、デザインの多くはセダンに通じる。
しかし、送風口の形状や前席シートベルトの自動伸長式ステー、一部のモデルに専用設定される内装パネルなどはクーペ独自のものだ。
オプションでは12.3インチのディスプレイを、計器盤とインフォテインメント・システムとで2面に装着できる。後者はセンター・コンソール上のダイヤルとタッチパッドのほか、ステアリング・ホイール上でも操作可能だ。
キャビンの広さは先代をはるかに上回り、とりわけ後席の成人2名乗車では格段の進歩を実感できる。