ルノー・メガーヌのワゴン版「スポーツ・ツアラー」のディーゼル AUTOCARとしてはオススメできない
公開 : 2017.03.14 15:59 更新 : 2017.05.29 19:22
■どんな感じ?
先代のワゴン版メガーヌと比べ、現行モデルはロー・ワイドで、車名通りスポーツ度を増した。
しかし、それが仇となって、荷室容量は減少し、ヴォグゾール・アストラ・スポーツ・ツアラーよりやや少なく、スコダ・オクタビアには大幅に後れを取っている。
ただし、実用的でないというわけではない。
後席の折りたたみのしやすさや、調節可能な荷室フロア、サイズの異なる複数の荷物をしっかり保持するオプションの積載物固定ツールなど、長所が多くあるのだ。倒した後席が、荷室床面とフラットになるのも評価できる。
後席の足元のスペースは、このクラスとしては悪くない。しかし、ヘッド・ルームはルーフ・ラインを低くしたデザインの煽りを食っている。
いっぽう、前席スペースは広く、シートのデキは上々で快適だ。ただし、部分的に張られたフェイクレザーの質感は高くなく、これなら全部ベロアのほうがずっといい。
試乗車にはインフォテインメント・システムが装着されていたが、8.7インチのタッチパネルは縦長。機能は豊富なのだが、アイコンが小さすぎて正確な操作がしづらく、しかもメニューが複雑だ。
しかし、インフォテインメント・システム周辺をはじめ、あちこちに使われるサテン仕上げのプラスティック・パネルはいただけない。これがインテリア全体のクオリティを台無しにして、チープに見せてしまう。