日産のチーフ・デザイナー、中村史郎氏が退任 後任はインフィニティのアルベイザ
公開 : 2017.03.15 14:30 更新 : 2017.06.01 00:26
キャシュカイ、GT-R、350Z、ジューク、リーフなどのデザインを手掛けた日産のチーフ・デザイナー、中村史郎専務執行役員が3月31日付けで退任することが決まった。アルフォンソ・アルベイザ常務が専務に昇格してその後任を務める。
日産を倒産の危機から救ったデザイナー
言うまでもなく、中村史郎(66)氏はデュアリス、GT-R、350Z、ジューク、リーフなどのデザインを監修した日産のデザイン部門のトップだった人物だ。その中村氏が3月31日をもって17年間勤めた日産を退社する。
中村氏は、カルロス・ゴーンによって1999年にいすゞから日産に招聘された人物で、当時倒産の危機にもあった日産をデザイン面から立て直した人物でもある。特にクロスオーバー・ブームのリーダーとなったデュアリスは、販売でも大きな成功を収めることになる。また、近年では、ダットサン・ブランドのデザインと、インフィニティの試作モデルをメインに手がけてきた。
後任にはアメリカ人のアルフォンソ・アルベイザ(52)が就任する。2013年にインフィニティに入社した人物で、QX30、QX50、Q80インスピレーションなどを手がけた人物だ。
アルベイザが、インフィニティから日産のグローバル・デザイン担当に移動するに伴い、空席となったインフィニティのデザイナーには、今年2月までBMWのデザイン部門を統括してきたカリム・ハビブ(46)が付くことになった。彼が突然BMWを辞めた時には、フォルクスワーゲンへの移籍が噂されたが、インフィニティに加わることになったわけだ。