ジャガーI-PACE、ジュネーブでコンセプトを初試乗 価格未定も2018年には発売か
公開 : 2017.03.17 11:41 更新 : 2017.05.29 18:37
デザイナーにインタビュー 「最初のVP完成は6週間前」
参加してくれたメンバーは、ジャガーのエクステリア・デザインとアドバンスト・デザインのチーフを務めるマット・ビーヴェン、インテリア・デザインのチーフであるサンディ・ボイズ、車両エンジニアリング・マネージャーのデイブ・ショウである。
まず口を開いたのはショウだ。
「市販モデルの開発は、道半ばといったところですが、予定したスケジュール通り、順調に進んでいます」と語る。「最初の『VP』プロトタイプ(最終スペックを検討する過程で製作される最初期のテストカー)が完成したのは6週間前のことですね」
ショウと彼のチームが、これからエキサイティングな日々を送るだろうことを予感させるのが、LAショーでジャガーが示した数字の数々だ。
前後アクスルに1基ずつ設置される電気モーターは、合計400ps/71.3kg-mを発生し、0-100km/h加速は4秒前後。90kWhのリチウム・イオン・バッテリーは、90分で80%の急速充電が可能で、フル充電時の航続距離は500kmに迫る。
これらの数字が市販モデルでも実現すれば、先日テストしたテスラ・モデルX 90Dより速く長距離を走れる電動SUVになる。ジャガー初の市販EVの売り文句としては、実に素晴らしいことだ。
ショウがこの目標値の達成に明らかな自信をみせているのは彼が率いるエンジニアたちが開発の初期段階から関与しているからだ。
I-PACEは、ジャガー関係者の言葉を借りるなら、新型車の中でもレアな存在ということになる。全面的に新設計され、セグメントや先代モデル、内燃エンジンを用いたドライブトレインによる制約とも無縁なのである。
となれば、デザイナーが暴走し、単なるショーの賑やかしで終わりかねない、なんてこともない。
引き続き、ショウは語る。