終わりの見えない市販車の「パワー競争」 一体どこで頭打ち?

公開 : 2017.03.18 19:50  更新 : 2017.06.01 00:26

「充分なパワーとはどのくらい?」

かつてランボルギーニ社のエンジニアと話す機会があったときに、「充分なパワーとはどのくらいなのだろう?」と問いかけてみた。

彼は「具体的な数値ではないね」と答えた。

低速からの加速というのはトラクションがものをいう。そしてパワーが備わっているということは、高速域でより良い加速を実現する。

ただ、それは危険も伴うのでは? という意見があることも確かだが、もちろんその余計なパワーはキチンとコントロールされるべきであるし、それでなければ地球の資源を浪費する結果にもなりかねない。

結局のところ、率直に言うならば「われわれはパワー競争に慣れてしまっていて、まだまだそれを期待し続けている」ということ。

このままだと、500psを発生させるファミリー向けコンパクトカーに乗るようになる日も夢ではないだろう。

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