ロングツーリングで検証 幌仕様とRF 50万円差の色分け

公開 : 2017.03.22 12:44  更新 : 2017.05.29 19:12

  • 往路で試乗してきたのが、本頁の幌仕様。ロードスターSスペシャル・パッケージ 6MTだ。

200km超の行程でルーフを閉じて走ったのは20km程度。空調の利きはいいのは当然として、加速時のエンジン音もマイルドになる。静粛性で幌仕様と異なるのは開閉での音質の変化。RFは開けて迫力、閉じて落ち着きといった感じである。それでも長々開けているのはトリム形状の違いで多少強まった天井の圧迫感。何より開けてこそのロードスターゆえだ。

■「買い」か?

ロードスターの原点をどちらが強く感じられるか問われれば幌仕様、と言うか1.5ℓ車である。50万円以上高い価格をしてもロードスターらしさの上乗せはない。

ロードスター・ファストバック・クーペでは自己矛盾を来すが、RFはロードスターをベースとした上級発展型クーペ仕様の位置付け。いっそ日本でもMX-5 RFの車名で展開したほうがしっくりくる。

開ければ外界と一体となったロードスターらしさも味わえるが、プレミアム・スポーツ的ルックスが基本的な魅力。トルクフルなエンジンにしても、増量したスポーツドライビング時の迫力にしても同様である。スポーツカーの走りと性能が魅力であって、オープンカーにさして興味がないと考えるドライバーならなおさらだ。

初代ロードスターが求めたライトウエイト・スポーツとオープンカーの神髄に迫りたいと思えば幌仕様、プレミアムの雰囲気を感じさせるFRスポーツカーが好みならRFが選び分けの基本線だろう。

マツダロードスターRF VS

価格 3,574,800円
全長×全幅×全高 3915×1735×1245mm
燃費 15.6km/ℓ
CO2排出量 149g/km
乾燥重量 1130kg
エンジン 直列4気筒1997cc
最高出力 158ps/6000rpm
最大トルク 20.4kg-m/4600rpm
ギアボックス 6速オートマティック


海外初試乗 / マツダMX-5 RF 2.0
海外初試乗 / マツダMX-5アイコン

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