■どんな感じ？

低いスカットル、アルミ製となった長いボンネット、誇らしげに直立したグリル、薄いヘッドランプ、彫りの深いボディ・サイドや長いホイールベースなどによって構成されるエクステリアは魅力的。ヴォクゾールの現行ラインナップに見られる刃物のようなスタイリング要素を、新たなかたちで表現している。

ホイールは17インチから20インチまで設定されているが、どれも組み合わされるスプリングとダンパーは共通だ。今後のバリエーション展開としては、ワゴン版のツアラーが数週間以内に登場する予定で、価格は5ドア・ハッチバック版を£1,500（20万円）ほど上回る。また年末頃には、このワゴンの車高を引き上げたカントリー・ツアラーも追加される見込みだ。

アストラで実施した軽量化はインシグニアでも行われ、先代比で最大175kg削減。このうち60kgは、ボディ単体で実現している。また、空力対策も万全。デザインチーフのマーク・アダムによれば、Cd値は0.26だという。インテリアもまた素晴らしい。シンプルかつ、エクステリアの表面処理にインスパイアされたクリーンな面構成で、アダムが目指すスイッチ類のデザインやレイアウトにおける簡潔なロジックが実現されている。なにより、内外装とも質感の向上が際立っている。