ヴォクゾール・インシグニア新型 低価格化でフラッグシップはどう変わる?

公開 : 2017.03.22 19:23  更新 : 2017.05.29 18:29

リラックスした、楽に運転できるフィールは先代の長所だったが、それは新型でも健在で、さらに磨きがかけられている。全長はわずかに伸びたが、全幅は運転していて気付かない程度に収められた。それでも、長身のドライバーが座っても、前後席ともゆとりを持てる広さがある。試乗車は中間グレードのテックラインのマニュアル・モデルで、価格は£23,910(332万円)。これに、LED32灯というインテリルクス・ヘッドライト(14万円)や新設定のガラス・サンルーフ(10万円)、2コート・メタリック塗装(8万円)など£3,900(54万円)相当のオプションが加えられている。また、1.5ℓガソリン・エンジンは165psを発生し、0-97km/h加速タイムが8.7秒、最高速度が222km/hに達する。

最大トルクは25.4kg-m/2000-4500rpmで、2500rpmで113km/hに到達するギア比の設定によりリラックスした高速走行を可能にしつつ、トップギアでも驚くほど力強い加速をみせる。6段マニュアルは甘美なシフトフィールで、クラッチとの相性もバッチリ。またエンジン回転が3000rpmを超えれば、高いギアで苦もなく、しかも静かに速度を増していく。

この仕様のカタログ燃費は16.7km/ℓで、CO2排出量は136g/km。実燃費でも13km/ℓ台は堅いところだ。燃料タンク容量は65ℓだから、航続距離は余裕で740kmを超えるだろう。
 

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