ヴォクゾール・インシグニア新型 低価格化でフラッグシップはどう変わる?
公開 : 2017.03.22 19:23 更新 : 2017.05.29 18:29
長いホイールベースと広いトレッドにより、安定感に優れ、コーナリング時のスタビリティも高い。試乗車のタイヤは17インチだったが、ダンピングは上々で、路面の不整にも柔軟に対応した。ステアリングは問題ないが、傑出したものではなかった。よりシャープなものを求めるなら、より大きいホイールと上質なタイヤを備える仕様を選びたい。そうなるとタイヤノイズが増すだろうが、それでもクラス平均程度に収まるだろう。
乗り心地は先代より改善され、この手のクルマとしては理想的といってもいい。フラットで、バンプを越える際も静か。適切な減衰力を与えられたダンパーは、良好なグリップと、高速コーナーでのニュートラルに近いハンドリングを生む。ブレーキはパワフルで、コントロールも容易だ。とはいえ、車名に加えられたスポーツの文字に期待するようなものではない。エンジンはスムーズで静粛性に優れ、風切り音の低さは特筆に値する。
■「買い」か?
ルックスは、少なくともわれわれの目には素晴らしいものと映った。その外見に留まらず、室内の広さやハンドリング、経済性、快適性など、すべてに渡るレベルアップにより、ヴォクゾールは、これまで8年間、先代モデルを支持し続けたユーザーの恩に報いたと言えるだろう。しかも、価格は引き下げられているのだ。
ヴォクゾール・インシグニア・グランドスポーツ1.5
価格 | £23,910(332万円) |
最高速度 | 222km/h |
0-97km/h加速 | 8.4秒 |
燃費 | 16.7km/ℓ |
CO2排出量 | 136g/km |
乾燥重量 | 1500kg |
エンジン | 直列4気筒1490ccディーゼル |
最高出力 | 165ps/5600rpm |
最大トルク | 25.4kg-m/2000-4500rpm |
ギアボックス | 6速マニュアル |
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