マツダCX-5、ディーゼルとガソリンを英国編集部が試乗 厳正な評価はいかに?
公開 : 2017.03.23 12:24 更新 : 2017.05.29 19:12
2.2ℓのディーゼルは、CX-5のキャラクターにベスト・マッチするパワー・ユニットだ。
パワーは175ps、トルクは2000rpmで42.9kg-mを発生し、フレキシブルさと力強いパフォーマンスを実現。しかも、ディーゼルとしてはなかなかいい音で、キャビンに響く深みのある唸りは、スポーティさも申し分ない。
150ps/38.7kg-m仕様も設定され、175ps仕様に比べ、回す楽しみはやや目減りするものの、ほぼ同様の性格を示す。
なにより、20km/ℓに限りなく近い燃費も望めるという経済性は魅力的で、英国市場のベストセラーになると共に、CX-5がさらに躍進するためのカギとなるに違いない。
問題は2.0ℓ自然吸気のガソリン・エンジンにある。スカイアクティブ-Gと呼ばれるファミリーに属するこの4気筒は、6000rpmで160psを発生し、エンスージァスト的な観点からは選ぶ価値がありそうだと予想するだろう。
しかし中回転域では息苦しいかのようで力強さが感じられず、SUV向きのユニットではないように思えるのだ。
トランスミッションはMTもATも6段だが、MTはゴムっぽい感触ながら滑らかにシフトでき、ATはとても変速がクイックだ。
スポーツ・モードで飛ばした場合、ATのギアチェンジにはわずかながら遅さを感じるかもしれないが、そんなときはマニュアル・モードを選べばよい。レバーの前後操作に、素早い反応をみせてくれる。